間もなく梅雨も終わり、本格的な夏となります。今年もまた、猛暑が続くでしょう。なかには体調を崩す方もいるかもしれません。そうならないために、普段の食生活から気を付けること。特に、旬の夏野菜には体温を下げるなど、この時期にふさわしい効果があるので、ぜひ食べておくべきです。さらに、精力アップにも繋がるいくつかの野菜をご紹介します。
夏野菜に体温を下げる効果があるのは、そのほとんどにカリウムが含まれているからです。カリウムには利尿作用があり、体内にこもった熱を排出する働きをします。
オクラなどのネバネバ食材に、スタミナアップ効果があるのは有名です。ぬめりの成分のひとつ『ムチン』には、タンパク質の吸収を促進する働きがあり、新陳代謝を活発にして精力増強を促します。
精力アップに欠かせない要素といえば、血流です。血行促進に効果があるのは、トマト。ご存じの方も多い『リコピン』には、血行を促すだけでなく、老化を防ぐアンチエイジング効果も期待できます。
ピーマンに含まれる『ピラジン』という成分には、血液サラサラ効果があり、血行改善に役立ちます。また、ピーマンと同じナス科トウガラシ属の仲間であるパプリカ、特に赤いものには『カプサイシン』が含まれていて、代謝アップによる精力向上が見込めます。
夏の風物詩とも言えるスイカもまた、精力食材のひとつ。『シトルリン』という成分は、体内で『アルギニン』に変換されます。アルギニンは精力剤などにも用いられる成分であることからも、効果のほどはお分かりいただけるでしょう。スイカにはリコピンも含まれているので、かなりの精力アップが期待できます。
精がつく食材といえばお肉や魚を中心に考えがちですが、野菜にも十分な効果があります。バランスよく食べて、元気に夏を乗り切ってください。